その日も晴れて、かなり気温も高かった。今日は夏みたいな日だ。僕はちょっと練習のためにカヌーに乗った。何やら別のカヌーが近づいてくる。船体をぶつけて僕を「沈」(船をひっくり返すこと)させようっていう魂胆だ。
友人1「飛び込めよ!」 友人2「5 4 3 2 1」
僕 「勘弁してよ。まだ水は冷たすぎるよ。」とか言いながら、僕は急いで着ていた服を脱ぎ、パンツ一丁になった。
僕 「でも川の水は冷たそう。何か怖いなぁ。」
すでに何回もカウントダウンをやり過ごしてきたけど、もう限界だ。こうなれば派手に飛び込んでやる。
ドボ〜ン ジャプ〜ン
「冷たい。冷たい。冷たい。」僕は思わず何回も言ってしまった。本当に冷たかったなぁ。ライフジャケットを着ていたけど、恐怖感は変わらなかった。本当のことを言うと飛び込まなかったというみんなのヒキが怖かった。もう一艘のカヌーに助けられながら、僕はようやく陸に戻って来た。
友人1(少し馬鹿にした目で)「本気で飛び込むとは思わなかったよ。馬鹿だよ、馬鹿。」
僕 「僕たちからすれば四月に水浴びなんて早くないでしょ」
僕は何となく吹っ切れたような気がした、いろんなしがらみから。でもそんなダイブがいけなかったのかもしれない。

